このページではスクワッドの立ち回りについて、
VapeやNNN、世界大会の動画を見て気づいたことを記載します。(NAKAYAMA)
Vapeの動画を見ていると、接敵時にはチーム3人がほぼ5~10m以内にいることがわかります。
一人が先行して飛び出す、迂回して敵の側面を付くといった行動は絶対にしません。
このように撃ち合っている時、ポジションを変えて側面から攻撃するムーブはよくあると思います。
しかし、POP1は移動速度が早く壁で無理やり移動もできるため、上級者チームには逆に人数有利を作られて狩られてしまいます。
3人で固まる/撃ち合うことは、以下のようなメリットがあります。
以下の動画では、3vs3になった時に一人浮いたcoffee_beconを人数有利を作って落としています。
https://www.twitch.tv/videos/1015972090?t=0h30m25s
以下の3点を極力守ることがスクワッド戦において重要であると感じました。
Vapeの6戦では、3人がそれぞれ別パーティと撃ち合うということは1度もありませんでした。
このシーンでは、正面の敵と打ち合っていたのに、敵が現れた瞬間に全員のフォーカスが一気に右に向きます。
NNNも一つの敵へフォーカスを合わせる意識はとても高いです。(プラベでも、NNNがこの点を指摘しているのをよく聞きます)
動画を見ていると「どのスクワッドを倒すか」ではなく「誰を倒すか」で会話されていることがわかります。
第2回スクワッドでNNNが全勝した理由も、個人の高いエイム力に加えて、
3人で行動し意識を合わせるため落とされたり挟撃されるリスクを極力低下できたためだと思います。
chachaさんの動画では複数チームから撃たれるシーンはほぼなく、逆に他のパーティーは各個撃破されてしまっているシーンが目立ちました。
このシーンでも2スクワッドに対峙してしまいましたが、
片方のスクワッドの残りをしっかり人数有利作って倒しに行っているのがわかります。
複数チームに挟まれないように立ち回ることが大原則ですが、
挟まれてしまった場合は、「引いてやりあわせる」か「片方チームを即座に落とす」しか道はありません。
複数チームと撃ち合わないように、全員の意識・方向性を合わせる必要があると思います。
同じ方向を向いていても、2秒動き出しが遅ければ3対1を繰り返して各個撃破されてしまいます。
しかし、タイミングを合わせることは非常に難しいです。
動画ではVAPEがよく「ON ME(俺についてこい)」」と言っていますが、それに合わせてYour Friend Mad も Redも1秒以内に動き出しています。
また3,2,1の合図で突っ込んだり、打ち始めるケースもよくありました。
これはVapeのオーダーにただ従っているわけではなく、
3人が大体同じ感覚(そうする必要があるという意識)を持てているから、Vapeの合図で一斉に動けるのだと思います。
例えば、これは良くない例です。
最後、飛び込んで決めにいくところまでは良かったのですが、Chris→Kledde→de_lukaの順番でタイミングを合わせずに飛んでしまい、
それぞれ討たれ負けてしまっています。
タイミングを合わせることの重要性を理解し、同時に飛び込む意識を持つことが重要であると感じました。
相手が格下でなければ、戦うことは基本リスクです。
基本的には戦うことは避けて、有利なポジションを1秒でも早く確保することが重要です。
戦う必要がある場面は、これくらいかなと思います。
これら以外では、不用意に戦いを始めないことも肝心です。
Vapeの動画を見ていても、有利なポジジョン以外では撃たないし、
撃つ時はポジションに全員揃ってから3,2,1で撃ち始めます。
以下の試合が一つ参考になるかと思いました。
試合の流れは以下の通りです
最終的には負けてしまいましたが、敵の方が撃たれてもおかしくないくらいリスクある立ち回りをしていたので
Vape達がCemetary下の家に行く判断は間違っていなかったかと思います。
少なくともOutpostで安置を背負いながら2スクワッドと対峙するよりかは賢明ですし、
3人であそこまで早く移動できるチームはあまりないかと思います。
上級者チームを見ていると、敵の位置を大体把握しながら移動をしています。
索敵をしつつ、どこに敵がいるかを常に考えながら、移動方向を決定しています。
またゾーンへの動き出しも早いです。
ゾーンの収縮範囲外でダラダラと戦うことは決してせずに、
ゾーンが決まった瞬間に敵の位置を考慮してゾーン内部へ移動を開始します。
また時には戦略的に敵同士を戦わせるために、ハイドしてゾーンに移動しないという選択肢も取っています。
実力が拮抗してくると、最終的な勝ち負けはポジションでほぽ全て決まってくるかと思います。
目の前の敵に集中するのではなく、常に敵の位置/ゾーンの収縮を把握して、
有利なポジションを取る陣地取りゲームのようなマインドが必要であると感じました。
VapeやNNNの動画を見ていると、会話の量が他のチームと全く違います。
接敵時は他のチームと比べると、2倍〜3倍は多いのではないでしょうか。
これは「会話が多い」というより、
「勝つために連携しなければならない情報が多くあり、その結果会話が増える」と考えた方がいいように思いました。
つまり「会話を増やそう」の前に「共有しなければいけない情報をチーム全員が持っているか」が先にあるという意味です。
以下は動画を見てて連携が早いなと思ったシーンです
Vapeが「M60の弾をくれ」と言った4秒後には受け渡し完了
混戦の中、Vape死亡後に7秒で蘇生完了
他にもNNNの動画を見れば、いかに全員喋り続けているかがわかるかと思います。
ただし、繰り返しになりますが、これはただ喋っているのではなく、
味方の位置、敵の位置を把握して、どのように動くべきかをチーム全体でイメージできているからこそできることだと感じました。